ふとんの詰めものには、綿(コットン)、合繊(ポリエステル)、羊毛(ウール)、羽毛(羽根)、真綿、が主に使われています。
素材には、それぞれ特徴がありますので、寝室の環境、お好みに応じて使い分けてください。
寝具のサイズは用途によってお選びください。
※下記サイズは一般的な直置き用のものです。ベッド用の敷きふとんはサイズが異なる場合がありますのでご注意ください。
サイズ | 掛けふとん(横×縦)cm | 敷きふとん(横×縦)cm |
---|---|---|
シングル | 150×210 | 100×210 |
セミダブル | 170×210 | 120×210 |
ダブル | 190×210 | 140×210 |
クイーン | 210×210 | 160×210 |
キング | 230×210 | 180×210 |
ベビー | 95×120 | 70×120 |
ジュニア | 135×190 | 90×185 |
掛けふとんに重みが無いと、眠れないという方が結構いらっしゃいます。
ですが、あまり重量があり過ぎますと、身体を圧迫して健康の為に良くなかったり、寝返りが打ちにくくなってかえって睡眠を妨げてしまう事もあります。
なるべく軽めの掛けふとんでお休みください。羽毛・羊毛がおすすめです。
また、敷きふとんは硬すぎても柔らか過ぎても良くありません。
硬さにはお好みがあると思われますが、できれば体が沈み過ぎず、また硬過ぎない適度なクッション性のあるものが好ましいです。
赤ちゃんは生後2ヶ月くらいは、お乳を飲むとき以外はほとんど眠っており、睡眠時間は1歳くらいまでは13~15時間です。
睡眠時間だけを見ても寝具は大切なものです。
赤ちゃんの特徴は、
などが挙げられます。
したがって、敷きふとんには赤ちゃんの体があまり沈み込まない硬めのわたを使ったマット状のものや、表面を凹凸にし通気性や放湿性を高めたものなどがあります。
また、掛けふとんには軽くて保温性に優れたポリエステルや羽毛、羊毛、真綿を使ったものがあります。
また、ベビー寝具は基本的に掛け・敷きふとんのセット販売が主体ですが、上記のような特徴で選ぶなら単品での購入もできます。
ふとんは使用又は保管により、ふとんのかさ高性の低下が起こります。
それにより保温性が当初よりも落ちてきます。
使用期間が長くなると、汗などの不純物がふとん生地や詰めものに付着するので、衛生的にご使用いただくためには日頃の手入れが欠かせません。
ふとんの種類 | 一般的な買い替えの目安 |
---|---|
綿(コットン)ふとん | 掛けふとん ⇒ 約5年 敷きふとん ⇒ 約3年 ただし、打ち直しでの再生が可能です。 |
合繊(ポリエステル)ふとん | 掛けふとん、敷きふとん ⇒ 約5年 |
羊毛(ウール)ふとん | 掛けふとん ⇒ 約5年 敷きふとん ⇒ 約3年 |
羽毛(羽根)ふとん | 掛けふとん ⇒ 5年に1度は傷み具合を点検し、必要ならリフォーム |
真綿ふとん | 掛けふとん ⇒ 約5年 |
ふとん生地の汚れがひどいときや、詰めものが極端に片寄ってしまったときなどは、打ち直し、リフォーム、丸洗い又は買い替えをお勧めします。
部屋の温度 | 寝具の組み合せ例 |
---|---|
5℃~10℃ | 毛布、肌掛けふとん、掛けふとん |
10℃~15℃ | 毛布、掛けふとん |
15℃~20℃ | 綿毛布、肌掛けふとん又は合掛けふとん |
20℃~25℃ | 肌掛けふとん |
25℃以上 | 綿毛布かタオルケット又は夏掛けふとん |
羽毛の吹き出しを防止するための加工をふとん生地に施し、縫製時にも注意を払っておりますが、羽毛ふとん本来の機能を生かすためには、通気性が必要なことから、多少の羽毛の吹き出しがみられることもあります。
少量であれば使用には差し支えありません。
ふとんの購入直後や長期間保管された後に、羽毛や羊毛は動物性繊維のため多少の臭いを感じるときがあります。
これは密閉されたケースなどに保管の場合、臭いがケースなどにこもるためです。
日干しなどで乾燥させ、ふとんを折りたたんで押さえて中の空気の入れ替えを行えば、自然と臭いは薄れますが、多少の天然の臭いが残る場合もあります。
ウールの繊維には特有のちぢれやスケール(ウロコ)があり、当初はかさ高があります。
しかし、使用している間に汗や熱などでウール繊維のウロコ同士が絡み合って回復を阻害するようになります。
これをフェルト化といい、ふとんのヘタリにつながります。しかし、ウールの特性から保温性、吸湿・放湿性などの機能はほとんど変わりません。
クリーニングは、汚れを落とすために水洗剤、あるいは溶剤などが使われ、ふとんには機械的な負荷がかかります。
そのため、ふとん生地や詰めもの素材や構造により、クリーニング後に形状や風合いに多少の変化が生じます。これはある程度やむを得ません。
例えば、羽毛ふとんではクリーニングすることで、ふとん生地の羽毛の吹き出し防止加工の効果が多少落ちて、当初より羽毛が出やすくなることがあります。
ふとんは見た目だけでは良し悪しが判断しにくいものです。安いものは使われる素材や加工方法に違いがあります。
詰めものの素材が、かさ高性や保温性に劣る低品質のもの、あるいは表示内容と異なる低品質の素材や混率、又は異物が多く混入しているものなどが挙げられます。
また、ふとん生地の密度が粗いため詰めものが吹き出しやすいもの、あるいは表示の素材と異なる低品質のものや縫製が雑なものなどがあります。